コーヒーの酸味を抑える方法を徹底解説【淹れ方~アレンジ方法まで紹介】

  • 店でおすすめされて購入したコーヒー豆が酸っぱくて苦手だった…
  • 捨てるのはもったいないからなんとかして飲みたい…
  • 数か月前に買ったコーヒーを淹れたらツーンと酸っぱい…

酸味の強いコーヒーを飲みやすくするには、一工夫する必要があります。

「浅煎りコーヒー大好きブログ」を立ち上げた私も、昔は酸味の強いコーヒーが飲めませんでした。

そこでこの記事では、3つの項目に分けてコーヒーの酸味を抑える方法を解説しています。

  • 「酸味を抑えるコーヒーの淹れ方」
  • 「酸味を抑えるアレンジ方法」
  • 「酸味の少ない豆の購入方法」

この記事の内容を活用すれば、酸っぱいコーヒーを「美味しく飲むことができて、次に購入する豆で失敗しない選び方」も知ることができます。

酸っぱいコーヒーを購入しちゃって困っている人は、ぜひ記事を参考にしてみてください!!

目次

コーヒーの酸味を抑える方法【淹れ方偏】

コーヒーの酸味を抑える方法について解説します。

コーヒーの成分のうち、「酸味成分は抽出されやすい(早い)」「苦み成分は抽出されにくい(遅い)」という特徴を押さえておきましょう。

コーヒーを淹れる際の酸味を抑える方法は5つ。

  • お湯の温度は高温で
  • 豆は細かく挽く
  • 抽出時間を長くする
  • 硬水を使用する
  • フレンチプレスを使う

全部まとめてやらなくても一つずつ試すだけでも効果があります。

酸味の強いコーヒーを淹れるときは、この5つのポイントを活用することで、酸味の気にならない飲みやすい味わいに仕上げることができます。

コーヒーを淹れるときは高温のお湯を使用する

コーヒーを抽出するときのお湯は95℃前後の高温にしましょう。

なぜかというとお湯の温度を上げることで、酸味成分以外の苦味成分を引き出しやすくできるからです。

湯温を高くすれば苦み成分がしっかり抽出されるため、コーヒー全体の苦味成分の比率が高くなり、酸味が気にならないコーヒーに仕上がるというわけです。

お湯の温度を測る方法

高い温度で淹れることがわかっても、どうやったら95℃のお湯が用意できるのかわからないという方もいると思います。

そんな方は、私のおすすめする3つの方法を試してみてください。

  • ドリップポットを直接火にかけて使用される方:沸騰後1~2分ほど放置してから淹れる
  • やかんで沸かしたお湯をドリップポットに移す方:移した直後に淹れる
  • 正確にお湯の温度を測りたい方:温度計を使って測る(私はいつもコレ)

この3つの方法で95℃のお湯を簡単に用意することができます。

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ちなみに温度計は、普段コーヒーを淹れるときにも大活躍だから持っておいて損はありません!

コーヒー豆の挽き目は細かくする

ドリップコーヒーに使用する豆を細かく挽いてみましょう。

これも苦み成分の抽出を促進して、酸味を目立たなくさせるためにとても有効。

なぜならコーヒー豆が細かくなるほど、豆の中心までお湯が浸透しやすくなり成分を抽出しやすくなるからです。

たとえば普段「粗挽きの方は中挽きに」、「中挽きでも酸味が気になる方は細挽き」にしてみてもいいでしょう。

ご使用のミルによって挽き目調整の仕方が異なります。それぞれの説明書に挽き目調整の方法が記載されているので確認してみてくださいね。

コーヒーの抽出時間を長くする

コーヒー豆には

  • 酸味成分は抽出にかかる時間が短い
  • 苦み成分は抽出に時間がかかる

という特徴があります。

つまりドリップに時間をかけて苦み成分が抽出することで、コーヒー全体の酸味以外の成分量を増やして酸味の気にならないコーヒーを淹れられるのです。

抽出時間はコーヒー豆を細かく挽くほど長くなりますが、豆を細かくしない場合には細く長く注ぐことで抽出時間をのばすことができるのでテクニックとして覚えておくと良いかもしれません。

抽出時間の目安は以下の通り。

  • 蒸らし時間はたっぷり1分
  • 全体の抽出時間は4~5分で落とし切る
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時間を計るときは「スマホのタイマー」や「キッチンタイマー」も便利!

硬水を使用するとコーヒーの酸味が抑えられる

コーヒーを淹れるときに硬水を使用すると、酸味を抑えられます。

コーヒーの爽やかな酸味を邪魔する可能性があるため、通常は使用を避けるものですが、酸味を和らげたい場合にはあえて硬水を使っても良いでしょう。

硬水については別記事で解説していますので参考になさってください。

>>酸味が消える?浅煎りコーヒーを淹れるときの正しい水選び

フレンチプレスで淹れると酸味が抑えられる

フレンチプレスという器具を使うことで酸味を抑えたコーヒーを淹れることができます。

フレンチプレスを使うと「コーヒーオイル」という油脂分が抽出できるところがポイント。

コーヒーオイルという油脂分がコーヒー全体にコクを出して、酸味を抑えてくれるため飲みやすくなります。

淹れ方も非常にシンプルなので試し見るのもアリです。

フレンチプレスのコーヒーレシピ

酸味を抑えた淹れ方を載せておきます。

  • 浅~中煎りのコーヒー豆:14g(細~中挽き)
  • お湯:95℃
  • 抽出時間:4分(蒸らし30秒~1分)
  • 抽出量:200g
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フレンチプレスにコーヒー粉をセット

フレンチプレスのふたを外して、コーヒー粉を投入します。

STEP
蒸らし用のお湯を注ぐ(タイマースタート)

抽出量の半分(100g)のお湯を注いだら、軽くフレンチプレスをゆすってお湯をコーヒー粉全体に行き渡らせます。その後コーヒーが3層に分かれるまで蒸らしましょう。

STEP
お湯を注ぐ(2回目)

残り100gのお湯を注いだらフレンチプレスのふたを閉めて、4分経過するのを待ちます。

STEP
出来上がり

4分経ったらプランジャーを下げて、コーヒーの完成です。

コーヒーの酸味を抑えるアレンジ方法

ドリップやフレンチプレスでの淹れ方を工夫しても酸味を完全に解消することはできません。

もし、ここまでの方法を試してみても酸味が感じられて飲めないという方は、「味をごまかす」という方法で乗り切ってみましょう。

簡単にできる2つの方法を紹介します。

  • 砂糖を入れる
  • カフェオレにする(おすすめ)

特にカフェオレは私もイチオシのアレンジなのでお試しあれ。

砂糖をいれると飲みやすくする

砂糖を入れることで酸味成分以外にも甘味成分が加わり、酸味を目立たなくさせる効果があります。

スイーツのような味わいになって飲みやすいという方もいるでしょう。

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個人的には砂糖の入った浅~中煎りコーヒーは苦手なので、人によって合う合わないがあるかも…

カフェオレにして酸味をまろやかにする(おすすめ)

カフェオレにすることで酸味の気になるコーヒーもグッと飲みやすくなります。

作り方は簡単で、普段の淹れ方をベースにコーヒーの抽出量を半分にしてみてください。

抽出したコーヒーを同量以上の牛乳で割れば完成です。

コーヒーの酸味は何が原因?

じつはお手持ちのコーヒーが酸っぱい原因によって、対処方法が変わってきます。

ここで軽くコーヒーが酸っぱい原因についておさらいしておきましょう。

  • コーヒー豆本来の酸味
  • 浅煎りコーヒー(淹れ方とアレンジで工夫
  • 油脂分の劣化(無理して飲まない

コーヒー豆がもつ本来の酸味成分

コーヒー豆の姿からは想像しづらいですが、もともとコーヒー豆は果実です。なのでコーヒー豆には、果実由来の酸味成分が含まれているところがポイント。

酸味成分は焙煎や淹れ方によって、増幅または引き出すことができます。逆にいえば、焙煎と淹れ方を工夫すればコントロールすることができるわけですね。

浅煎りコーヒーは酸っぱい

浅煎りコーヒーは総じて酸っぱいです。

コーヒー豆はもともと画像のような青緑色をしていて、火を通すことによってたちのよく知る茶色いコーヒー豆になります。

火を通す過程を焙煎というのですが、焙煎が浅いとキナ酸(コーヒーの酸味主成分)の量が多くなるため浅煎りコーヒーはとても酸っぱいのです。

コーヒー豆の生豆

たとえば同じ産地の豆(例:エチオピア)を購入したとしても、焙煎が浅いのか深いのかによって酸味は大きく変わります。

浅煎りコーヒー=酸っぱいコーヒーで覚えてもらったらOKです。

購入で失敗するパターンは、浅煎りコーヒーや中煎りコーヒーを購入した場合に多いです。

ちなみに中煎りコーヒーも酸味成分が多く含まれているため、浅煎りコーヒーほどではありませんが、酸味をしっかりと感じるものが多いです。

油脂分が劣化した酸っぱさ

コーヒー豆には一般的に「コーヒーオイル」と呼ばれる油脂分が含まれています。この油脂分が長期間(数か月)放置されたことによって、ツーンとした酸味が生まれます。

私は浅煎りコーヒー特有の酸っぱさを「良い酸味」、劣化した酸っぱさを「悪い酸味」と表現しています。

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コーヒー豆は生鮮食品…酸化し切った豆は胃のむかつきを起こすこともあるので、飲むことはおすすめできません…

酸味の少ないコーヒー豆の選び方

酸っぱいコーヒーを買わなくても済むように、酸っぱくないコーヒー豆の選び方を解説しておきます。

ポイントは2つ。

  • 焙煎度合を確認する(最重要)
  • 産地は気にするべきか?

2つのポイントを押さえておけば、もうコーヒーショップでの買い物は失敗しませんよ。

焙煎度合ごとの特徴

コーヒーショップで豆を選ぶときは焙煎度合に注目してください。

焙煎度合の目安は次の通りです。

焙煎度合(酸っぱい)
焙煎度合い(苦い)
  • 浅煎り(ライトロースト
  • 中浅煎り
  • 中煎り(ミディアムロースト)
  • ライトロースト
  • シナモンロースト
  • ミディアムロースト
  • ハイロースト(酸味は少し落ち着く)
  • 中深煎り
  • 深煎り(ダークロースト)
  • シティロースト
  • フルシティロースト
  • フレンチロースト
  • イタリアンロースト(焦げ臭を伴うことも)

コーヒーショップで豆選びをするときは、店員さんに焙煎度合を確認しましょう。

オンラインショップでも、ほとんどの店舗は焙煎度合いを記載しています(記載されていない場合もあるので注意)

焙煎度合いが分からない場合は、豆の説明を確認して購入するのがおすすめ

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重厚なボディ、濃厚、チョコのようなという説明には深煎り豆が多いのが特徴です。

コーヒー豆の産地は気にするべき?

コーヒー豆を購入する際に、産地は気にするべきでしょうか?

結論を先にお伝えすると、「気にしなくても良い」と私は考えています。

確かにコーヒー豆は産地ごとに「浅煎りに使われやすいもの」、「深煎りに使われやすいもの」という傾向はあります。

ですが酸っぱくなるかどうかの大きな要因については、「どこの豆をつかうか?」よりも「焙煎度合いがどれくらいなのか?」の方が重要です。

例えばエチオピア産のコーヒー豆は浅煎りコーヒーの代表格ともいえる存在ですが、深煎りコーヒーとしても多く流通しています。

なので、コーヒー豆の購入をするときはぜひ焙煎度合の方を気にしてみてください。

利用しやすいオンラインコーヒーショップ

おすすめのオンラインコーヒーショップを2つ紹介します。

焙煎度合が一目で分かるサイトの作りになっているため利用しやすいのがうれしいポイントです。

※焙煎度合いはショップによって表記が異なります。焙煎度合いの特徴を参考にしてください。

どちらのショップも「無料コーヒー診断」という独自のサービスをもとに、コーヒー定期便(サブスク)を目玉サービスとしています。

単品での購入もできるので気軽に利用されてみてはいかがでしょうか。

コーヒーが冷めないうちに飲み切る

コーヒーはアツアツの方が酸味の感じ方が抑えられます。

そのため淹れたコーヒーは、冷めないうちに飲み切ってしまうのがおすすめ。

逆にコーヒーの香りや味わいを存分に感じたい場合は、コーヒーの温度が少し落ち着いてからが飲み頃です。

コーヒーの酸味を抑える方法|まとめ

酸味を抑える方法まとめ
  1. 酸味を抑える淹れ方
    1. 高温(95℃前後)で抽出する
    2. 豆の挽き目を細かくする(細~中挽き)
    3. 抽出時間を長くする(4~5分)
  2. 酸味を抑えるアレンジ方法
    1. 砂糖を入れる
    2. カフェオレにする(おすすめ)
  3. 酸味の少ない豆の選び方
    1. 中深~深煎りの豆を選ぶ(最重要)
    2. 産地は気にしなくていい

いかがだったでしょうか?

この記事の内容を実践すれば、飲めずに困っていた酸っぱいコーヒーたちを美味しく消費することができるはず。

そして次の豆を購入するときには、あなた好みの豆を選べるようになっています。

他にもコーヒーをおいしく淹れるために必要な器具一式を「おすすめアイテムの紹介」とともに解説しています。

コーヒー好きの方は要チェック!!

この記事が、あなたの参考になりますように…それでは!!

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 初めまして、ランキングから来ました。
    私も最初は浅煎り苦手でしたが、飲んでいくうちに好きになりました。
    淹れ方によって酸味を抑える方法、参考になりました^^

    • Tomoさん
      はじめまして!素敵なコメントをありがとうございます。
      Tomoさんも、浅煎りが苦手なところから好きに変わられたんですね!!
      参考にしていただけて、とてもうれしいです!!

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